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2019年 |
12月 |
臭悪不食(しゅうあくふしょく)
色(いろ)の惡(あ)しきは食(くら)わず。臭(におい)の惡しきは食わず。飪(じん)を失(うしな)えるは食わず。時(とき)ならざるは食わず。
色惡不食。臭惡不食。失飪不食。不時不食。(郷党第十、仮名論語一三二・一三三頁)
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11月 |
八佾舞庭(はちいつぶてい)
孔子(こうし)、季氏(きし)を謂(い)う、八佾(はちいつ)庭(にわ)に舞(ま)わしむ。是(これ)をも忍(しの)ぶべくんば、孰(いず)れをか忍ぶべからざらんや。
孔子、謂季氏、八佾舞於庭。是可忍也、孰不可忍也。
(八佾第三、仮名論語二三頁)
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10月 |
不得中行(ふとくちゅうこう)
子曰わく、中行(ちゅうこう)を得(え)て之(これ)に與(くみ)せずんば、必ずや狂狷(きょうけん)か。狂者(きょうしゃ)は進(すす)みて取り、狷者(けんしゃ)は爲(な)さざる所有(あ)るなり。
子曰、不得中行而與之、必也狂狷乎。狂者進取、狷者有所不爲也。(子路第十三、仮名論語一九五頁)
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9月 |
四海兄弟(しかいきょうだい)
四海の内、皆(みな)兄弟なり。君子何ぞ兄弟無きを患(うれ)えんや。
四海之内、皆兄弟也。君子何患乎無兄弟也。(顔淵第十二、仮名論語一六五頁)
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8月 |
危行言孫(きこうげんそん)
邦(くに)、道(みち)無(な)ければ、行(おこない)を危(たか)くし、言(げん)は孫(したが)う。
邦無道、危行言孫。(憲問第十四、仮名論語二〇二頁)
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7月 |
不欲勿施(ふよくぶっせ)
己所不欲、勿施於人。
(顔淵第十二、仮名論語一六二・一六三頁 衛霊公第十五、仮名論語二三七頁)
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6月 |
忠恕一貫(ちゅうじょいっかん) 子曰、參乎、吾道一以貫之。曾子曰、唯。子出。門人問曰、何謂也。曾子曰、夫子之道忠恕而已矣。
(里仁第四、仮名論語四三頁)
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5月 |
父母懐愛(ふぼかいあい)
子生三年、然後免於父母之懷。夫三年之喪、天下之通喪也。予也、有三年之愛於其父母乎。
(陽貨第十七、仮名論語二七五頁)
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4月 |
如何如何(じょかじょか)
子曰、不曰如之何如之何者、吾未如之何也已矣。
(衛霊公第十五、仮名論語二三四・二三五頁)
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3月 |
温厲威恭(おんれいいきょう)
子、温而厲。威而不猛。恭而安。
(述而第七、仮名論語九七頁)
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2月 |
以杖叩脛(いじょうこうけい)
子曰、幼而不孫弟、長而無述焉、老而不死。是爲賊。以杖叩其脛。(憲問第十四、仮名論語二二五頁)
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1月 |
小者懐之(しょうしゃかいし) 子曰、老者安之、朋友信之、少者懷之。
(公冶長第五、仮名論語六三頁)
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2018年 |
12月 |
未成一簣(みせいいっき)
子曰、譬如爲山。未成一簣、止吾止也。譬如平地。雖覆一簣、進吾往也。(子罕第九、仮名論語一二〇頁)
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11月 |
迅雷風烈(じんらいふうれつ)
迅雷風烈必變。(郷黨第十、仮名論語一三八頁)
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10月 |
怪力乱神(かいりょくらんしん)
子、不語怪力亂神。(述而第七、仮名論語八八頁)
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9月 |
縲絏非罪(るいせつひざい)
子謂公冶長、可妻也。雖在縲絏之中、非其罪也。以其子妻之。(公冶長第五、仮名論語四八頁)
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8月 |
不改是過(ふかいぜか)
子曰、過而不改、是謂過矣。(衛靈公第十五、仮名論語二三九頁)
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7月 |
絵事後素(かいじこうそ)
子曰、絵事後素(八佾第三、仮名論語二六頁)
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6月 |
歌善必反(かぜんひつはん)
子與人歌而善、必使反之、而後和之。(述而第七、仮名論語九四頁)
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5月 |
卑諶草創(ひじんそうそう)
子曰、爲命、卑諶草創之、世叔討論之、行人子羽脩飾之、東里子産潤色之。(憲問第十四、仮名論語二〇四・二〇五頁)
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4月 |
斉帰女楽(せいきじょがく)
齊人歸女樂。季桓子受之、三日不朝。孔子行。
(微子第十八、仮名論語二八二頁)
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3月 |
女器瑚璉(じょきこれん)
子貢問曰、賜也如何。子曰、女器也。曰、何器也。曰、瑚璉也。(公冶長第五、仮名論語四九頁)
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2月 |
無適無莫(ぶてきぶばく)
子曰、君子之於天下也、無適也、無莫也、義之與比。
(里仁第四、仮名論語四一頁)
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1月 |
百物生焉(ひゃくぶつしょうえん)
子曰、天何言哉、四時行焉百物生焉、天何言哉。
(陽貨第十七、仮名論語二七三頁)
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2017年 |
12月 |
不可奪志(ふかだっし) 子曰、三軍可奪帥也、匹夫不可奪志也。
(子罕第九、仮名論語一二三頁)
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11月 |
乗桴浮海(じょうふふかい)
子曰、道不行、乘桴浮于海
(公冶長第五、仮名論語五〇・五一頁) |
10月 |
一言喪邦(いちげんそうほう)
曰、一言而可以喪邦、有諸。孔子對曰、言不可以若是其幾也。人之言曰、予無樂乎爲君。唯其言而樂莫予違也。如其善而莫之違也、不亦善乎。如不善而莫之違也、不幾乎一言而喪邦乎。(子路第十三、仮名論語一九〇、一九一頁) |
9月 |
翕純皦繹(きゅうじゅんきょうえき)
子語魯大師樂曰、樂其可知也。始作翕如也。從之純如也。皦如也。繹如也。以成。(八佾第三、仮名論語三四頁) |
8月 |
祭如神在(さいじょしんざい)
祭如在、祭神如神在。子曰、吾不與祭、如不祭。
(仮名論語二八頁) |
7月 |
不教民戦(ふきょうみんせん) 子曰、以不敎民戰、是謂棄之。
(子路第十三、仮名論語一九九・二〇〇頁) |
6月 |
中道而廃(ちゅうどうじはい)
冉求曰、非不説子之道。力不足也。
子曰、力不足者、中道而廢。今女畫。 |
5月 |
子曰、人能弘道。非道弘人也。
(衛靈公第十五、仮名論語二三九頁) |
4月 |
子曰、默而識之、學而不厭、誨人不倦。何有於我哉。
(子曰わく、默して之を識し、學びて厭わず、人を誨えて倦まず。何か我に有らんや/述而第七、仮名論語八〇頁) |
3月 |
周公謂魯公曰、君子不施其親。不使大臣怨乎不以。故舊無大故、則不棄也。無求備於一人。
(微子第十八、仮名論語二八九・二九〇頁) |
2月 |
子曰、君子不器。
(爲政第二、仮名論語一六頁)
子曰わく、君子は器ならず。(為政第二) |
1月 |
子曰わく朝に道を聞かば夕に死すとも可なり
子曰、朝聞道夕死可矣。
(里仁第四、仮名論語四一頁) |
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2016年 |
12月 |
原壤、夷して俟つ。子曰わく、幼にして孫弟ならず、長じて述ぶること無く、老いて死せず。是を賊と爲す。杖を以て其の脛を叩く。(憲問第十四) |
11月 |
子曰わく、小子、何ぞ夫の詩を學ぶこと莫きや。詩は以て興すべく、以て觀るべく、以て群すべく、以て怨むべし。邇くしては父に事え、遠くしては君に事え、多く鳥獸草木の名を識る。(陽貨第十七) |
10月 |
子曰わく、政を爲すに を以てすれば、譬えば、北辰
其の所に居りて、衆星之に共うが如し。
(為政第二)
子曰、爲政以 、譬如北辰居其所、而衆星共之。(爲政第二・仮名論語一一頁 |
9月 |
子曰わく、苟くも仁に志せば、惡むこと無きなり。
(里仁第四)
子曰、苟志於仁矣、無悪也。
(里仁第四・仮名論語三八頁) |
8月 |
哀公問う、弟子孰か學を好むと爲す。孔子對えて曰わく、顔回なる者有り、學を好めり。怒を遷さず、過を貳たびせず。不幸短命にして死せり。今や則ち亡し。未だ學を好む者を聞かざるなり(雍也第六)
哀公問、弟子孰爲好學。孔子對曰、有顔回者、好學。不遷怒、不貳過。不幸短命死矣。今也則亡。未聞好學者也
(雍也第六・仮名論語・六六頁) |
7月 |
子曰わく、周は二代に監みて、郁郁乎として文なるかな。吾は周に從わん。(八佾第三) |
6月 |
子曰わく、賢を見ては齊しからんことを思い、
不賢を見ては内に自ら省みるなり。 (里仁第四) |
5月 |
孔子曰わく、命を知らざれば、以て君子たること無きなり。禮を知らざれば、以て立つこと無きなり。言を知らざれば、以て人を知ること無きなり。(堯曰第二十)
孔子曰、不知命、無以為君子也。不知禮、無以立也。不知言、無以知人也。(堯曰第二十・仮名論語三一三頁) |
4月 |
子、顔淵に謂いて曰わく、之を用うれば則ち行い、之を舎つれば則ち藏る。唯我と爾と是れ有るかな。子路曰わく、子三軍を行らば、則ち誰と與にせん。子曰わく、暴虎馮河、死して悔なき者は、吾與にせざるなり。必ずや事に臨みて懼れ、謀を好みて成さん者なり。
子謂顔淵曰、用之則行、舎之則藏。唯我與爾有是夫。子路曰、子行三軍、則誰與。子曰、暴虎馮河、死而無悔者、吾不與也。必也臨事而懼、好謀而成者也。(述而第七・仮名論語八三・八四頁) |
3月 |
子貢曰わく、君子の過や、日月の食の如し。過つや人皆
之を見る、更むるや人皆之を仰ぐ。(子張第十九)
子貢曰、君子之過也、如日月之食焉。過也人皆見之、
更也人皆仰之。(子張第十九・仮名論語三百・三百一頁) |
2月 |
子曰わく、古者言を之れ出さざるは、躬の逮ばざるを
恥ずればなり。 (里仁第四) |
1月 |
子曰わく、中庸の徳たるや、其れ至れるかな。
民鮮なきこと久し。 (雍也第六) |
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2015年 |
12月 |
子曰、中庸之爲徳也、其至矣乎。民鮮久矣。
(雍也第六・仮名論語七八頁) |
11月 |
孔子曰わく、益者三友、損者三友、直きを友とし、
諒を友とし、多聞を友とするは、益なり。便辟を友とし、
善柔を友とし、便佞を友とするは、損なり。(季氏第十六)
孔子曰、益者三友、損者三友、友直、友諒、友多聞、益矣。
友便辟、友善柔、友便佞、損矣。
(季氏第十六・仮名論語二五一頁) |
10月 |
祭ること在すが如くし、神を祭ること神在すが如くす。
子曰わく、吾祭に與らざれば、祭らざるが如し。 (八佾第三)
祭如在、祭神如神在。子曰、吾不與祭、如不祭。
(八佾第三・仮名論語二十八頁) |
9月 |
子曰わく、回や其の心三月仁に違わず。
其の餘は日に月に至るのみ。(雍也第六)
子曰、回也其心三月不違仁。其餘則日月至焉而已矣。
(雍也第六・仮名論語六八頁) |
8月 |
曾子、疾有あり。門弟子を召して曰いわく、予が足を啓ひらけ、予が手を啓け。詩に云う、戦戦兢兢として、深淵に臨が如く、薄冰を履むが如しと。而今よりして後、吾免がるるを知るかな、小子。 曽子、有疾。召門弟子曰、啓予足、啓予手、詩云、戰戰兢兢、
如臨深淵、如履薄冰。而今而後吾知免夫、小子。
(泰伯第八・仮名論語九九頁) |
7月 |
子貢、仁を爲さんことを問う。子曰わく、工、其の事を善くせんと欲すれば、
必ず先ず其の器を利くす。是の邦に居りては、其の大夫の賢なる者に事え、
其の士の仁なる者を友とす。(衛靈公第十五) |
6月 |
蘧伯玉、人を孔子に使いせしむ。孔子之と坐して、問うて曰わく、夫子何をか爲す。對えて曰わく、夫子は其の過を寡なくせんと欲して、未だ能わざるなり。使者出ず。子曰わく、使なるかな、使なるかな。(憲問 第十四) |
5月 |
衛靈公、陳を孔子に問う。孔子對えて曰わく、爼豆の事は則ち嘗て之を聞けり。
軍旅の事は未だ之を學ばざるなり。明日遂に行る。
(衛靈公第十五) |
4月 |
子曰わく、三人行えば、必ず我が師有り。其の善き者を擇びて之に從い、其の善からざる者にして之を改む。
(述而第七)
子曰、三人行、必有我師焉。擇其善者而從之、其不善者而改之。
(述而第七・仮名論語八八頁) |
3月 |
衛靈公、陳を孔子に問う。孔子對えて曰わく、爼豆の事は
則ち嘗て之を聞けり。軍旅の事は未だ之を學ばざるなり。
明日遂に行る。
(衛靈公第十五)
衛靈公、問陳於孔子。孔子對曰、爼豆之事則嘗聞之矣。
軍旅之事未之學也。明日遂行。
(衛靈公第十五・仮名論語二二七頁)
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2月 |
子曰わく、詩に興り、禮に立ち、樂に成る。
(泰伯第八) |
1月 |
子日く、無為にして治むる者は、其舜なるか。夫何をか為すや。己を恭しくして正しく南面めんするのみ。
子日、無爲而治者其舜也與。夫何爲哉。恭己正南面而已矣
(衛霊公第十五・仮名論語二二九頁 |
2014年 |
12月 |
子貢、友を問う。子曰わく、忠やかに告げて善く之を導き、
不可なれば則ち止む。自ら辱めらるること無かれ。 (顔淵第十二) |
11月 |
祭ること在すが如くし、神を祭ること神在すが如くす。
(八佾第三)
祭如在、祭神如神在。
(八佾第三・仮名論語二八頁) |
10月 |
季氏、周公より富めり。而して求や之が爲に聚歛して之を附益す。
子曰わく、吾が徒に非ざるなり。小子、鼓を鳴らして之を攻めて可なり。
(先進第十一)
季氏富於周公。而求也爲之聚歛而附益之。
子曰、非吾徒也。小子、鳴鼓而攻之可也。
(先進第十一・仮名論語一四九頁)
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9月 |
子、四を絶つ。意毌く、必毌く、固毌く、我毌し。(子罕第九) |
8月 |
子、子賤を謂う、君子なるかな、若き人。
魯に君子者無くんば、斯れ焉くにか斯を取らん。( 公冶長第五)
子、謂子賤、君子哉若人。魯無君子者、斯焉取斯。
(公冶長第五・仮名論語四九頁) |
7月 |
子曰わく、學は及ばざるが如くするも、猶之を失わんことを恐る。
(泰伯第八) |
6月 |
子、子産を謂う。君子の道四有り。其の己を行うや恭、其の上に事うるや敬、其の民を養うや惠、其の民を使うや義。
( 公冶長第五)
子、謂子産。有君子之道四焉。其行己也恭、其事上也敬、其養民也恵、其使民也義。
(公冶長第五・仮名論語・五六頁) |
5月 |
子、人と歌いて善ければ、必ず之を反さしめて、而る後に之に和す。(述而第七)
子、與人歌而善、必使反之、而後和之。
(述而第七・仮名論語・九四頁) |
4月 |
子曰わく、歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るるを知るなり。(子罕第九) |
3月 |
子夏、莒父の宰となりて政を問う。子曰わく、速かならんと欲すること毋かれ。小利を見ること毋かれ。速かならんと欲すれば則ち達せず。小利を見れば則ち大事成らず。(子路第十三) |
2月 |
曾子曰わく、終を慎み遠きを追えば、民の徳厚きに歸す。
曾子曰、慎終追遠、民徳歸厚矣。(学而第一・仮名論語・五頁) |
1月 |
子曰わく、徳は孤ならず 必ず隣有り(里仁第四・仮名論語四六頁) |
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2013年 |
12月 |
子曰わく、吾嘗て終日食わず、終夜寝ねず、以て思う。
益無し。學ぶに如かざるなり。 (衛靈公第十五) |
11月 |
子曰わく、 寗武子、邦に道有るときは則ち知なり。邦に道無きときは則ち愚なり。其の知は及ぶべきなり。
其の愚は及ぶべからざるなり。(公冶長第五) |
10月 |
曽子、疾有り。門弟子を召して曰わく、予が足を啓け、予が手を啓け。詩に云う、戰戰兢兢として深淵に臨むが如く、薄冰を履むが如しと。而今よりして後、吾免るるを知るかな、小子。(泰伯第八) |
9月 |
子、川の上に在りて曰わく、逝く者は斯の如きか、晝夜を舍かず。 (子罕第九) |
8月 |
朋遠方より來る有り、亦樂しからずや。 (學而第一)
有朋自遠方來、不亦樂乎。(「仮名論語」學而第一 一頁)
之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。(雍也第六)
知之者、不如好之者。好之者、不如樂之者。(「仮名論語」雍也第六 七四頁) |
7月 |
追悼 去る五月十六日、台北の楊喜松先生がご逝去された。享年九十三歳でした。 |
6月 |
子曰わく、齊一變せば魯に至らん。魯一變せば道に至らん。(雍也第六) |
5月 |
子曰わく、政を爲すに を以てすれば、譬えば 北辰其の所に居りて、衆生之に共うが如し。 (為政第二) |
4月 |
子曰わく、道に志し、徳に據り、仁に依り、藝に游ぶ (述而第七) |
3月 |
子曰わく、歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るるを知るなり。(子罕第九) |
2月 |
子貢、政を問う。子曰わく、食を足し兵を足し、民之を信にす。(顔淵第十二)
子貢、問政。子曰、足食足兵、民信之矣。 |
1月 |
年頭にあたり 憤を發しては食を忘れ 樂しんでは以て憂いを忘れる |